私、キャバクラに行ってました 前編
この話は、僕の26~29歳前後の話です。
キャバクラに行ってました。というより通ってました。必ず週1回、多いときは2回行ってました。今でこそ、表には出ていないと思いますが、この当時
「女性と話すのが、大の苦手でした」
僕とお会いした方は嘘つけ~!なんて、叫んでいるかもしれませんが(笑) 本当なんです。去年、小中の同窓会がありまして、散々、女性陣から責められましたよ。
「石川君から名前で呼ばれたことがなかった。おい!お前!とか・・・私も、そう」同調が続いて、冷や汗かきました。
四半世紀ぶりに会って、最初の会話が上の「」です。印象が強かった事と、その裏ではタイムマシンがあったら、あの時の自分を後ろから思いっきり頭をはたきたいです。女性に対して、おい!とかお前!とか、ねえ・・・という呼び方は20代前半まで治りませんでした。
僕は、高校の時理数系のクラスにいましたし、大学も工業大学出身ですので、学生時代に女子と話すこと自体があまりなかったんです。普通に女子と話せる男子が、うらやましかったですし、自分も見習って女子に話そうとしてもうまくいかない。当時の最大の障壁が
「照れ」
照れちゃってうまく口が回らない。最悪、どもる・・・ もどかしい、それでも、コミュニケーションを取らなければいけない状況になってくると苦し紛れになって、おい!お前!とか呼んじゃってました。
今は問題ありません。今のように話せるきっかけになったのは、前の会社の先輩に連れられて行ったキャバクラでした。
キャバクラに初めて行く前までは、ぼったくりバーと一緒のように考えていて、キャバクラ行こうなんて全然思わなかったんです。初めて行った感想は、女の子が派手できれいで、ソファーも豪華で、心配事はお金がいくらかかるんだろう、ぼったくりバーじゃないよな~なんて事考えていました。
僕にとって、衝撃的だったのはきれいな女の子が自分の隣に座った事ですね。向こうは仕事ですから当たり前なんですけど、自分にとって、隣に女子が座るというのは、それはそれは小学校の席替え以来ですよ。
隣を見ると、先輩は場慣れしているせいか、ごく自然に話している。僕は、終始ぎこちないまま。女の子が丁寧に話題をふってくれていても、上手に話せない。もどかしい気持ちで、その時間を過ごしたことを覚えています。先輩もその事を気にしていて
「石川君!なんで話さないんだよ、こういうところ来たら話さなきゃだめだよ!」
逆に、なぜ先輩は臆せず話せるのか、なんて思ってました。
今の自分があるのも、この初キャバクラがターニングポイントになっています。それは、ある事に気づいたんです。
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