だから言ったでしょ!?
誰でもそうだと思いますが、失敗はしたくないものですよね?
失敗しようとして、物事に取り掛かる人はいないと思います。上司や部下、大切な人からの頼み事ややらなければならない事なら、なおさら失敗したくないですよね?
そういう時ほど、失敗する確率は高かったりします。失敗して落ち込んでいる時に、
「だから、言ったでしょ!?」
「こう言った、こうして、と言ったじゃないか!?」
この類の発言を耳にすることがあります。失敗をしてしまった時に追い打ちをかける言葉でもあります。時折、私も口にしてしまう言葉なので、気を付けています。
この発言は、後出しじゃんけん的な発言で、言われた方はすごくモヤモヤしますよね。私も言われた事が数えきれないくらいあります。
言ったところで、事態は好転しません。わざわざ言ってくるのには理由があります。それは
「私のせいではない」
「初めからこうなると思っていた」
責任回避やマウンティングです。責任回避やマウンティングを取るのも、これを言った本人の合理化でもあります。合理化というのは防衛機制の1つです。満たされなかった欲求に対して、理論化して考える事により自分を納得させることです。
もっとわかりやすく言えば、合理化は自分に都合のいい言い訳を考え、心の平静を保つようにするものです。本来なら、うまくやってほしかったが、うまくできなかった。モヤモヤする気持ちを整理するために、私がやったわけではない、と思う事で心の平静を保つようになるのです。
では、言われた方は、どのように心を守ればいいのでしょうか?
ある程度、言える人、立場なら
「ですよね~!」
と言って、さわやかにスルーしましょう。または「言ってましたっけ!?」でとぼけるのもありです。
反論できる立場でなければ、心の中で
「今更、言わないでくれ!」
「言うなら、もっとちゃんと言え!」
こっそりつぶやくか、誰もいないところで、大きな声を出すのもアリだと思います。
自分の自尊心を守って、ダメージをため込まないためには、心の中で感情を吐き出すことは、とても有効な事なので、ぜひ試してみて下さい。
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