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2021年9月18日 (土)

今の時代こそ番頭が必要

「番頭」

20代の若い人たちに「番頭」って言葉の意味知ってる?って聞いてみたら、ほとんどが知りませんでした。

番頭とは江戸時代の商家の使用人の最高職位の名称です。丁稚、手代の上位にあって店の万事を預かる主人に代わって、手代以下の者を統率し、営業活動や家政についても権限を与えられていました。


現代版の番頭は「主」であるトップの弱点を補佐し、トップにいうべき事を進言し、トップの意思決定の負担を軽減する「副」の機能が主な役割です。全従業員の代表的人物が就くことが多いですが、トップとの上下関係ではありません。番頭はあくまでもトップの「主」に対し「副」の立場であり組織における実行の監督者であることが望ましいです。


諸外国の事情はわかりませんが、日本ではまだまだ番頭がいる組織の方が多いです。そこには番頭なくして日本型組織は回らない現実があります。

最近、企業の不祥事が報道で流されるようになってきました。企業の危機管理能力が問われるようになりました。ワンマン、カリスマ型が多いように感じますが、一方でボトムアップ型でも意志決定のスピードに欠けて、問題をズルズルと長引かせたり、大きくさせたりしてしまうケースもあります。IT企業に見られますが、横一線型も聞こえはいいですが、実をみていくと、トップの独断専行が横行していたりします。

今と昔では法律が全く違いますが、企業の不祥事をみるたびに番頭的な人がいれば、どう対処したのかな?と考えさせられます。


時代の流れや番頭制度の変遷で変わってきた部分もありますが、日本型補佐役は5つのタイプに分かれます。
①大番頭、②ご意見番、③女房役、④トップの分身、⑤懐刀の5つです。一度は聞いたことがある言葉だと思います。①と②は実力派の補佐で③④⑤は実務派の補佐です。


◎トップに向かない番頭とは?

何が一番大事であるかと言えば

「あなたの下に番頭がいるかいないか」です。番頭がトップになったら、かつての自分のようにトップを献身的に支えてくれる番頭がいるかいないか、これに尽きます。前総理の安倍さんが「菅総理には菅官房長官がいない」と当意即妙な事を言っていましたが、まさにその通りです。

支えてくれる番頭がいなかったり、トップの引継ぎなどの準備期間が不足している場合は、前任者のように社員、取引先からも信頼できずに孤立してしまいます。これは全てのビジネスパーソン、個人事業主にも当てはまりますが、仕事が優秀にできる人、または汚れ役でも存在感のあった人を表舞台に出しても、以前のように能力を発揮できるとは限りません。


今、会社や事業所などでナンバー2、もしくは番頭の立場にいる人、俺はトップになれるかも、と思う前にあなたの周りにあなたと同じくらい優秀な番頭がいるかいないか確認してみて下さい。もし、番頭にあたる立場の人、仕事をしている人は、どんなタイプの番頭を目指すべきかを考えてみて下さい。

混迷の今の時代に番頭が務まる人は、誰からも重宝されると思います。

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