スマホ料金の罠
ソロソロ、ガラケーからスマホに変えないといけないので、携帯ショップにあるDMをもらって帰ってきた。
そのチラシを見て、愕然というか巧妙な詐取だなと思いましたので、記事にしようと思います。こういうことを算数や国語の授業に取り入れて、リテラシーを身に着けさせる事ってできないのでしょうか?
まず、未だにガラケーですか・・・ 失笑、冷笑にも近い感じで、そのように思われた方も多いと思います。ハイ!そうです。むしろ、スマホは要らないと思ってます。文字が見づらい、情報を取るならパソコンからでも十分など、替えるメリットがあまりないからです。せいぜい、グーグルナビの地図くらいですね。地図も1回行けば大体は覚えているから、本当に道に迷って困った時だけだろうな。
今でも替えたくないと思っていますが、時代の流れには逆らえませんので(笑)
カタログ見ると、モデルなり、使用スペックとか見るじゃないですか?そして、料金気にしますよね?セットだとこのくらいか~ ギガ放題にすると●●とか、当たり前すけど、月々の料金とにらめっこしますよね。
私だけでなく、携帯電話の料金プランと言えば、多くの人が「難解でわかりづらいもの」という印象をお持ちではないでしょうか?店員さんに説明を受けても「結局、いくらかかるのか?」がよくわからず、モヤモヤしたままショップを後にした人も多いはずです。
だからタイトルに罠とつけました。どこに、トラップが仕掛けられているのかな?掲示してあったプランを見ると
データプランメリハリ 6500円
通話プラン 980円
半年お特割 -1000円
みんな家族割 -2000円
(家族4人加入時)
おうち割光セット -1000円
合計 3480円
では、各種割引がなしの場合
データプランメリハリ 6500円
通話プラン 980円
合計 7480円
同じ料金プランについて語っているにもかかわらず、携帯電話会社が発表したプランを「わかりにくい」と認識してしまうのは、やはり携帯電話会社側のプランの見せ方が関係していると私は思います。
上記のプランを事例に挙げ、どこにトラップがあるかと言えば、写真にある赤字で最も大きく書かれた部分で使い放題なんですよね。その下に3480/円と大きな赤字で書かれています。これが、自分たちの目に入ってくるということは、脳が
「使い放題で月3480円」と認識します。
心理学にゲシュタルトの法則があります。簡単に言えば、人はまず、大まかな全体の印象を認識して、部分や細部はその印象に合うように解釈するというものです。
このDMはまさにそれで「使い放題で月3480円の良心的なプランである」と全体的な印象が作られていきます。
次に、赤字から下には細かい注意書きがあります。しかし、ここである問題が・・・
その問題は「思考の経済化」要は、できるだけ面倒なことは避けたい。意外に多いですが、これらの注意書きを読み飛ばしてしまうことが多いです。
注意書きをよく見ると、月3480円使い放題プランは
・自宅のインターネットをソフトバンク系列にしたときに適用されるおうち光割セット
・家族4人で契約した場合、2000円が割引されるみんな家族割+
・契約から半年間だけ適用される半年お特割
この3つを適用させたときの料金です。実際は、契約状況によって料金は変化します。
ただ、最初に使い放題で月3480円という印象があるために、「もっと高くなるかも」という認識が混乱を招くわけです。
これを心理学では「認知的不協和」と呼んでいます。認知的不協和で出たストレスを緩和させるため、心理的防衛機制が働いて
「3480円以上かかりそうだ」という事実を否定しにかかるのです。
このような仕組みが張り巡らされている携帯の料金プランがわかりづらいのは、ある意味で必然なのかなと思います。最近は、若者の間で投資ブームが起こっています。投資信託や純粋に●●投資と書かれたチラシ、DMも数字が細かくてわかりづらいものが多いです。
四則演算の賢さはもちろんですが、心理学的トラップ、誘惑に負けない強さ、理論も必要になってくるかもしれません。特に、投資関係の利率や期間、投資時期は入念に調べる事が失敗をしないことに繋がるような気がします。
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