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2019年9月19日 (木)

MGCを終えての雑感

数日前に行われたMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)の雑感から


事情があって、LIVEでは見られなかったので録画をしておきました。マラソンや駅伝はLIVEでみるものであって録画してまで・・・見るものではないというのが普通です。

このレースは見る前に結果がわかってしまっても、録画をしてまでも見たかったレースでした。

というのも、マラソンの今までのオリンピック選考レースは、世界陸上でメダルを獲れば1人内定、後に続くのが、男子では福岡国際、びわ湖、東京、女子は東京国際、大阪国際、名古屋国際が指定の大会であって、マラソンの代表は男女3人なのに、選考レースが4つもありました。

そして毎度、選考レースも曖昧、選考基準も分かりにくいから、いつも揉めたり、誰かの忖度で、えっ!?というような選手が代表に選ばれてしまったり、見ている私たちからしても、なぜかスッキリしない。こういう事がずっと続いていました。ならば、一発勝負で代表選手を決めようじゃないか!という事で、できたのがMGCなわけです。

今回のMGCは個人的にはすごくいい試みだと思いました。選考基準もわかりやすいし、選手だって納得できるシステムであり、MGCに出場するには、MGC選考対象レースでいい成績を出さなければ選ばれません。


オリンピックイヤーの前年でも、MGCは続けるべきだと思います。


マラソンでメダルを獲れるかどうかは別として、そこに至るまでの強化や過程は悪くないです。MGCを発表してから2年で、日本記録を2回更新している事実があります。

LIVEで見た人、若しくは現地で観戦した人ならもっとわかると思いますが、沿道の観客の多さから察するには、現場の盛り上がりが凄かったと思うんですよ。だって、テレビであんなに伝わってくるんですから。競馬で言えば、日本ダービー、有馬記念のようなレースであって、各大会の優勝者、上位入選者のみのマラソンで一番強い人を決めるレースって今までになかったですよね。

選手が世界陸上を棄権してまでも、このレースに懸けてきた意気込みが伝わってきましたし、レースでもあんなに懸命に腕を振っていたのを見たら、見るものを魅了します。人生を懸けるような緊張感は複数の選考会で、次のチャンスがあるという状況では生まれません。真の日本一を決める、だからこそ、見てる側も本当に心が躍りました。録画をしてまでの価値はあると思いました。


私が一番印象的だったのは、42km付近だったと思うけど、あの大迫選手が後ろ振り返ったシーン。あれ、見た時にえ~!?って思いました。

黙々と、淡々と、前へ前へ、憎いくらい冷静な走りが売りの選手が後ろ振り返ったんですよ。あの、大迫選手でさえ、相当なプレッシャーで、相当な苦しさだったんだろうと察しがつきます。

これも、一発勝負だからこそのものかもしれません。せめて、オリンピックの選考レースはこのような形で代表を決めていくやり方をするべきだろうと、私は思います。




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