アニマ、アニムス
アニマ、アニムス
ユングの心理学にあるものです。心理学、カウンセリングに携わるものならば、一度は聞いた事があるかと思います。仮に、携わっていないものでも、美容院や飲み屋さんなどの店の名前で聞いたことあるかもしれません(笑)
アニマ:男性のうちで意識されていない(抑圧されていた)女性的な部分
アニムス:女性のうちで意識されていない(抑圧されていた)男性的な部分
アニマの部分で、事例を挙げるとすれば、男性であっても美容やコスメなどに気を遣っている人、男性ですが、女子力がなぜか高い人もいますよね。こうした事例が、アニマの部分が目に見えて表われている事例です。アニマの発展の時期は、早い人なら30歳くらいから、大体が35歳~40歳以後と言われています。アニマは、どの男性もあります。
「男性的自我、男性的要素を持つ人が、今は足りない女性的要素と出会った」
そして、アニマと正しく向き合い、上手に統合できた男性が、いわゆる女子力が高い男性なのかもしれません。
その一方で、アニムスを事例に挙げるとするならば、女性の方が現実を見たり、現実的に考えます。また、恋愛でも腹をくくれば女性の方が、バッサリと冷たく別れる方が多いのもアニムスの影響であると私は考えています。何にでも正確な判断を下そうとする姿勢は、自分も人も赦さない心として現実に表われているのです。
また、男女同権をうたいながら、よく聞いてみると、女性を蔑視していたり、女性性を殺しているのを、目にすることも度々見られます。よく言われる「女性の敵は女性」もアニムスの影響かもしれません。
・成熟した大人の男性、女性になるために
アニマ、アニムスをうかつに同一化してしまうと、男性は服装だけが、女性的になったり、内面で言えば、女々しいだけのものになったり、女性は女性らしさを失ったものとして、男性からも女性からも非難されてしまいます。
男性も自分の内なる部分の女性的要素、女性も自分の内なる部分の男性的要素を意識したり、向き合う事は、始めのうちは悩んだり、葛藤があったりすると思います。私の経験で言えば、ピンク色のシャツを着るのは、若干の抵抗がありました。私の中で、ピンク色は女性的な要素だと考えていたからです。もちろん、その方にとって、アニマ、アニムスの捉えどころは違うと思います。
先にも書きましたが、最初のうちはアニマ、アニムスに向き合うのは、苦しいかもしれません。それでも、自身の中のアニマ、アニムスを上手に統合していく必要があると思います。
その過程の先に、成熟した大人があると思います。
皆さんの中に潜むアニマ、アニムス、一度、自分を見つめ直してみてはいかがでしょうか?
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