緊急検証!ハリルホジッチ前日本代表監督の解任劇①
このブログでは監督批判、JFA批判はしません。あくまでも素質論から診た検証ブログです。大手スポンサーの事も関係なしです。
W杯が2か月後に迫る中での突然のナショナルチーム監督の更迭。W杯出場決定後の代表監督更迭は、日本サッカー史上では初、世界でも稀にしかない出来事です。その後、日本代表監督に就任したのは「マイアミの奇跡」を起こした西野朗氏、西野朗氏については、後編の緊急検証の②で、どんなチームになるだろうか、誰が呼ばれるのだろうか、西野監督の素質から検証していこうと思います。
その前に、ハリルホジッチ監督の解任について、触れておきたい事があります。
なぜ、ハリルホジッチ氏は解任されてしまったのでしょうか?これについては、皆さん色々な意見、憶測があると思います。
そして、スポーツ新聞、サッカーコラム二スト、ジャーナリストの意見、コメントを見ましたがハリルホジッチ監督解任に至ったポイントを箇条書きでまとめました。
①ハリルホジッチ監督が試合に負けた後に選手批判していた
②日本人に合わない監督の人選
③結果的に日本人に合っていなかった縦に速いサッカーの押しつけ
④言葉、言語のニュアンスが異なる地域で指揮を執った経験が少ない
①については、日本人は選手のせいにする監督は嫌われる傾向が強いです。
時期については、ハリルホジッチ監督が漏らした「何で、この時期なんだ・・・」よきにせよ、悪気にせよ、この一文にすべてが集約されています。私は、このタイミングでの解任は極めて最悪だと思っており、全く支持はできません。
それは、サッカーに関して、日本の指導者より優れた外国人指導者を招聘しにくくなる事とW杯に向けて再度チームを作り上げていく中で時間も少なく、いくらチームワークのいい日本であっても、チームの成熟度が低いまま本大会を迎えてしまう可能性もあるからです。
私は、この解任について、ハリルホジッチ監督の素質も影響していると思いました。検証していくうちに、ハリルホジッチ監督のいい面が悪い方へ出てしまったり、本来の力が出ていない状態だったのではとも推測できました。
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A・悪い方に出てしまった完璧主義な性格
ハリルホジッチ監督のCANCODEは上記の通りです。性格を一言で言えば、自分の思いや主義、主張を完璧に実現したい、自分の信念には強く、容易に妥協しない性格です。
その性格を象徴しているのが、解任に至ったポイント③の箇所です。
縦に速いサッカーだけでは、限界を感じた選手が監督に意見をしようとしたところ、ディベートでも挑むようにして、意見をはねつけた一幕もあったそうです。そして、意見をしたほとんどの選手は、次の代表の試合の時にはいません。
本来ならば、こだわりを持つ事、ブレない事は一貫性があり、とてもいいことなのです。しかし、この事が選手や周囲に対し、選考理由がプレーやコンディションだけではないと思わせてしまったようです。「たら」「れば」になってしまいますが、もし、スタッフの中にハリルホジッチ監督が求めるものを明確にわかりやすく伝えられるスタッフがいたら、結果が違っていた事は十分に考えられます。
B・本来の力が出せなくなってしまったのは、協会人事の影響も考えられます。
私はこの人事は、ハリルホジッチ監督の素質に悪い影響を及ぼしていたと考えています。
まずは、監督人事の主な時系列を見ていきましょう。
2015年にハリルホジッチ監督を招聘したのは、大仁前会長の下で動いた霜田技術委員長
2016年1月に初の会長選で当選したのが田嶋会長
2016年3月に新体制発足と同時に、霜田氏を降格させ、技術委員長に西野氏を充てる
9月にW杯アジア最終予選が始まる
年末に霜田氏はサッカー協会を辞めて指導者に転身
ハリルホジッチ監督就任当初から、霜田氏をベンチに入れていて、日本人選手の特徴を聞き、チーム作りを進めていました。そこに厚い信頼関係がありました。しかし、就任時の会長が退任し、頼りにしていた霜田氏もいなくなってしまった事によって、ハリルホジッチ監督は孤立を深めてしまったと考えられます。
ハリルホジッチ監督のCANCODEに025という箇所がありますが、ここはサードエレメントと呼ばれ、突発的な物事に対処しようとしたり、心が不安定な状態に出やすい状態でもあります。皆さんの日常生活の事例では、何となく気分が乗らない時の大体は、サードエレメントに不安を抱えている時です。
サードエレメントに素質タイプ025を持っている人は、何か困った事があっても、この人に相談すれば大丈夫、この人に相談すれば間違いのない人に相談する傾向が強くなります。一人でも信じ切れる人がいれば、その人のために頑張ろうという気持ちが湧いてきて、精神的に安定してきます。
後ろ盾を失った事により、私はもしかしたら、ハリルホジッチ監督は最終予選の半年前から精神的に不安定だった事も考えられます。最終予選、強豪国とのマッチアップ、それを差し引いても試合内容、結果が芳しくなかったのは、この人事の影響はあると思います。
仮に、本当にそのような状態で、最終予選突破のミッションを果たしたならば、ハリルホジッチ監督の任務を成し遂げる力は評価すべきではないでしょうか。
最終予選を突破して、日本代表をW杯に出場させてくれたことに私は感謝しております。
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