素質論と精神分析学の融合②
本日も素質論と精神分析学の融合について書こうと思います。
精神分析学の中に防衛機制というのがあります。防衛機制とは、不安や抑うつ、罪悪感、恥などの不快な感情の体験を避けることによって、心理的な安定を保つために様々な心理的作用のことです。防衛機制には次の種類があります。
①成熟した防衛(抑制、昇華)
抑制・・・不安や苦痛の原因となる欲求や感情などを無意識の中に抑え込むこと
昇華・・・直接的に表現すると不都合が生ずる欲求や感情を社会的に認められた形で表現すること
そのほかで愛他主義などがあります。
②神経症的防衛(知性化、反動形成、合理化)
知性化・・・抑圧されている欲求や感情を知的に客観化すること
反動形成・・・ある欲求が行動化されないように、それと正反対のことをすること
合理化・・・自分の失敗を認められず、何らかの口実を作るなどして正当化すること
そのほかに隔離、抑圧、置き換え、解離など
③心象歪曲的防衛(同一化)
同一化・・・自分がある対象と似てくるようになること
そのほかに理想化、分裂、価値引き下げなど
④未熟な防衛(投影)
投影・・・抑圧された感情や欲求を他人ものとみなすこと
そのほかに受動攻撃性、行動化、空想など
⑤精神病的防衛(否認)
否認・・・外的な現実を拒絶して、不快な体験を認めないようにすること
このように防衛機制だけでも5種類あるのですが、実は、素質別に大きく分けられます。それは次回にします
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