検証! アルベルト・ザッケローニ監督
テレビ、新聞ではまだまだ地震の話題が続きますが、ここへ来て前向きな報道が多くなってきましたね。しばらくこちらも自粛していましたが、ブログを再開しようと思います。
アジアカップ優勝により結果を残したザッケローニ監督、「ザックマジック」、「ザック流マネジメント」抜きでは、今回の優勝は語れませんよね!今回は、ザック流マネジメントを素質論の視点で検証したいと思います。
アルベルト・ザッケローニ:001-024-000-0019-D-d-b
私は、このCANCODEを見たときに直感ですが、監督業、コーチング業には向いているCANCODEではないかと思いました。ポイントは大きく2つ。
1つめのポイントはファーストエレメントに001を持っている点とコアエレメントに0019を持っている点です。まず、ファーストエレメントに001を持っている方の特徴は、周りに左右されたくない。好きな事の中にも自分のアイデアを加えて楽しむ、そんな精神性を持っている人が多いです。また、コアエレメント0019はあまり世間体にとらわれない一面もあります。特に、周りに左右されない事って、監督やコーチと呼ばれる人たちに必要な1つの素質ではないでしょうか。ザッケローニ監督もNumberのインタビューでは、
「周囲のプレッシャーに左右されるようでは、監督業は勤まらない」答えています。
2つめはサードエレメント000とポテンシャルフィールドです。ポテンシャルフィールドとは、上記で言うと、アルファベットの大文字Dと小文字のdとbのところです。000の特徴は、ヒラメキであっても、そのときの状況判断が優れているます。特にサッカーはボールも人も動くスポーツですから、絶えず状況は変化しています。変化の多い状況での臨機応変な対応こそが、勝利に導くこともあるはずです。それと、ポテンシャルフィールドに注目したのは、ポテンシャルにbを持っている点です。これを持っている人は、人の話を聞くのが上手で、かつ、自分の要求も上手に伝えられる人が多いです。ザッケローニ監督は、自分の考えを強制せず、積極的にコミュニケーションを図り、選手の意見にも耳を傾けてくれる。選手からの証言もありました。
今大会、その能力が発揮されたシーンがありました。皆さん覚えているでしょうか?
それは、決勝戦のあの交代のシーンです。岩政選手の投入しようとして、今野選手を1列上げようとしたけど、今野選手が×印を出しました。それで、監督は今野選手を左サイド、長友選手を中盤に上げました。ピッチの選手同士もこの案を監督に進言していたわけです。この交代で次第に日本のペースになりましたよね。
決勝戦という独特の雰囲気、今野選手がケガをしていた等、様々な状況から考えれば、このシーンはサードエレメント000とポテンシャルbが強く出ていたのではないかと思います。百戦錬磨のザッケローニ監督でも、選手側に譲歩して意見を取り入れたことが優勝に結びつく采配だったと思います。
最近、野球でも、サッカーでも、ゴルフでも、バレー、陸上など、個人競技、団体競技を問わず監督やコーチとよく対話をしている選手はいい結果を残しているような気がします。一昔前では、監督の言うことは「絶対」みたいな風潮がありましたけど・・・ 時代が変わった今だからこそ、会話やコミュニケーションが重要なのです。私が素質論を学ぶ意義も検証を積み重ねていく事も、答えはそこにあるからです。
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